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Fri Apr 17

72歳・プログラミング未経験。けど、黒い画面には妙な懐かしさがある。そんなジージが、2026年4月17日、1日でLLM Wikiを立てた。中身はまだほぼ空っぽ。でも器はできた。

朝8時12分に /mnt/c/wiki ディレクトリを作るところから始まって、夕方にはObsidianのグラフビューで9ジャンル38ファイルの知識ネットワークを眺めてた。そのあいだに、Ubuntuの中から wsl --shutdown 打って15分ほど固まった。くらさんチャレンジ、今日はそんな1日やった。

第1章:何ができたか

なぜ今、知識倉庫を作ろうと思ったか

ここ最近、同時進行のプロジェクトが増えすぎた。

  • しずくねっと in 泉南(泉南市財政の見える化、チームしずく)
  • 浜区の地域活動(1,000世帯規模の町内会、はまアプリのPWA開発)
  • サザンコーストA棟の管理組合
  • 自営業のレンタルサーバー事業
  • くらさんチャレンジ(AI自動収益化の記録)
  • せんなん政治マップ(シビックテック)

これ全部、資料とメモが分散しとる。Google Drive、各サイトのWordPress、ローカルのテキストファイル、Obsidian、NotebookLM、頭の中のメモ。どこに何があるか、自分でも把握しきれんようになってきた。

集約の必要性を感じてた、というのが1つ目の動機。

もう1つは、もっと前向きな理由。知識を1箇所にまとめて繋げたら、思いもよらんアイデアが生まれるんやないか、という予感。浜区の町内会で困ってることと、泉南市議会の議論、はまアプリの機能要望、過去のレンタルサーバー事業で学んだこと ── これらが繋がった瞬間に何かが見えてくるんやないか。そんな期待があった。

朝8時12分、/mnt/c/wiki を作るところから

使ってるPCはMINISFORUM AtomMan G7 Pt。AMD Ryzen 9 7945HX(16コア32スレッド)、メモリ32GB、GPUはRadeon RX 7600M XT。ゲーミング対応のハイエンドミニPCや。72歳の机の上に置いてある光景としては、ちょっと過剰かもしれん。

OSはWindows 11、その上にWSL2でUbuntuを乗せてる。ホスト名は 20260118-atomman。今日はここで**ローカル知識ベース(以下、LLM Wiki)**を立てる、と決めて座った。

最初の壁:WSL2のターミナルが開けへん

正直に白状する。朝一番にアリス(Desktop版Claude)に聞いた最初の質問はこれや。

「wsl2は入れてるけど、linuxは弱い、wsl2のターミナルはどうやって開くの?」

Windows Terminalを起動して、プルダウンからUbuntuを選ぶ。それだけのことに5分かかった。MS-DOS世代にとってのWSL2は、40年ぶりに黒い画面に戻ってきた感覚や。懐かしいけど、勝手が違う。

環境はすでに揃っとった

ターミナル開いたら、拍子抜けするくらいスムーズやった。

$ node -v
v24.14.1
$ npm -v
11.11.0
$ claude --version
2.1.86 (Claude Code)

Node.jsもnpmもClaude Codeも、過去のくらさんチャレンジで全部入れ済み。環境構築フェーズに時間はほぼかからんかった。積み上げてきたもんがここで効いた。

Claude Code起動直後の画面 Sonnet 4.6、作業ディレクトリ /mnt/c/wiki で起動

Zenn記事との出会い

今日のトリガーはZennの記事やった。たろう眼鏡さんの「【LLM Wiki】Obsidian x Claude Codeで学んだ知識を構造化し記憶媒体を脳からAIに移行する」。元ネタを辿ると、Andrej Karpathy氏のGist(Star 5,000超、Fork 4,414)に行き着く。

「ジャンル別フォルダ」「2層のindex/log構造」「ページ型分類」「Obsidian+Web Clipper+Claude Codeの三点セット」。読んだ瞬間、これや、と電気が走った。

参考系譜はこうなる:

  • Karpathy氏のGist(原典の思想)
  • たろう眼鏡さんのZenn記事(日本語実装の先行例)
  • ジージ版(実生活向けに拡張)

ジージ版で加えた独自の要素は主に7つ。9ジャンル体制、個人情報保護ルール、4AI協業設計、追加コマンド(backup / questions)、自動リンカー3段階設計、太郎ハンドオフ機構、機密レベル別ジャンル管理。ゼロから考えたんやない、先行者の思想を借りて、泉南市と浜区とサザンコーストA棟の現実に合わせた。これが正直なとこ。

痛恨の wsl --shutdown 事件

午前中のどこか、WSL2を再起動したくてこう打った。

forpwa@20260118-atomman:/mnt/c/Users/USER$ wsl --shutdown
Command 'wsl' not found, but can be installed with:
sudo apt install wsl

Ubuntuの中から wsl コマンドを叩いてたwsl はWindows側のPowerShellかcmdで打つもんや。自分で自分をシャットダウンしようとしたアホの図。

気づくまで15分ほどかかった。72歳の失敗談としてはしょうもない部類やけど、こういうしょうもない壁に詰まるのがリアルな現場や。綺麗に整った技術記事には、この手のアホな15分は出てこん。

チームしずくという布陣

ここからが本番。CLAUDE.md(プロジェクト憲法)とSKILL.md(カスタムコマンドの定義)を書いていく。

今日の作業は、チームしずくという布陣で回した。これ、ちょっと説明がいる。

もともと「チーム・しずく」はしずくねっと in 泉南で、泉南市の財政見える化をやってる生成AIチームのこと。公式メンバーはこんな構成や:

  • ジージ(リーダー・72歳) ─ 旗振り、意思決定
  • ジニー(参謀・Gemini) ─ 戦略立案、全体調整
  • 太郎(資料室長・NotebookLM) ─ 膨大な資料の読み込み
  • 花子(技術補佐・Google AI Studio) ─ 高度な推論
  • モボ(顧問・ChatGPT) ─ 市民感情との整合チェック
  • マリー(観客・Grok) ─ 忖度なしのダメ出し
  • クリス(ChatGPT)/コニー(Copilot) ─ 視聴者代表

本家では「主にジニーと太郎のやり取りで動いとる」というのが実態。

そこに、くらさんチャレンジが始まって新参が加わった

  • くらさん(Claude Code) ─ 実装担当、ターミナルで手を動かす
  • アリス(Desktop Claude) ─ 設計・レビュー担当、文字と戦略

今日のLLM Wiki構築は、本家チームしずくからジニーと太郎が応援に入り、新参のくらさんとアリスと組んだ4AI+ジージ体制で走った。ジニーはインフラ戦略の参謀、太郎は資料分析の番頭、くらさんは手を動かす実装者、アリスは設計書を磨くレビュアー。役割がはっきりしとると、不思議なくらい回る。

CLAUDE.mdを育てる

CLAUDE.mdはv1.2.0から始まって、浜区の組織構造(1,000戸/750戸/228戸/165戸)や、はまアプリ、せんなん政治マップを統合していくうちに、v3.0.0にまで育った。最終的にCLAUDE.md 1,247行 + SKILL.md 1,230行 = 合計2,477行の設計書になった。

ここは誠実に書いとく。2,477行はジージがゼロから手で書いた行数やない。くらさんが生成 → アリス/ジニー/ジージでレビュー → 修正指示 → 再生成のサイクルで組み上げた行数。1日で2,477行というのは、4AIとの協業スタイルが先にあったから成立した数字や。

/llm-wiki init で9ジャンル38ファイル降臨

自作のスラッシュコマンド /llm-wiki init を叩いた。これは ~/.claude/skills/llm-wiki/SKILL.md に定義してあるClaude Codeのカスタムスキルや(この仕組み自体も別記事1本分のネタ、近日中に書く予定)。

実行結果、一瞬で9ジャンル・38ファイルの雛形ができた。

| # | ジャンル | 内容 | |---|---|---| | 1 | sennan-city | 泉南市行政・制度 | | 2 | hama-ku | 浜区町内会・地域活動 | | 3 | southern-coast-a | サザンコーストA棟 管理組合 | | 4 | claude-code | Claude Code技術ノート | | 5 | hanbai | 自営業(レンタルサーバー事業) | | 6 | kurasan | くらさんチャレンジ記録 | | 7 | general | ジャンル横断・チーム情報 | | 8 | hama-app | 浜区PWA開発・運用 | | 9 | sennan-seiji-map | 政治マップ開発・運用 |

この9つは適当に並べたんやない。今、同時に進めてる6つのプロジェクトを全部受け入れて、さらに繋げられる設計を意図した。例えば浜区の町内会で困ってる話(hama-ku)と、はまアプリの機能要望(hama-app)と、泉南市の制度(sennan-city)が、横断的に参照できる形に並べてある。generalkurasan は、そのメタ層にあたる。

そのあと、サンプルデータで初めての ingest(取り込み)をテストした。commit hash f84be33、11ファイル変更。ちゃんと動いた。

ファイル配置はハイブリッド構成。Vault本体は C:\wiki\llm-wiki\(Windows側)、WSL2からは /mnt/c/wiki/llm-wiki/ でアクセス。処理はLinux、ファイルはWindowsに置く、という割り切り。ObsidianはWindows版、Web Clipperも同じくWindows側のブラウザ拡張。

Obsidianで確認

最後にObsidianを開いてグラフビューを確認した。9ジャンルの点がポツポツ浮かんで、線で繋がり始めてる。誕生直後の知識ネットワークや。まだ中身はほとんど入ってへんけど、器はできた。

Obsidianグラフビューで可視化された9ジャンル 誕生直後のLLM Wiki。線はまだ少ないけど、これから繋がっていく

第2章:どうやって辿り着いたか

朝8時に始まって夕方5時ごろには一段落。公園に散歩に出て、帰ってきてObsidian眺めて、そこで「今日はもう終わりでええな」となった。実作業時間、おおよそ9〜10時間(休憩・散歩込み)。

スムーズに進んだ理由は3つあると思う。

1つ目:環境が揃ってた。 Node.js・npm・Claude Codeを過去の作業で入れてたのがそのまま効いた。

2つ目:先行者の思想を借りた。 Karpathy氏のGistとたろう眼鏡さんのZenn記事がなかったら、設計の土台から自分で考えなあかんかった。

3つ目:4AI協業の型ができてた。 チームしずくの分業体制がすでにあったから、今日はそこに「くらさん中心」のモードで流すだけで済んだ。

逆に詰まった部分は正直に出すと:WSL2のターミナル開き方で5分、wsl --shutdown で15分、Claude Code画面に「Claude Pro」表示される謎(Max契約のはず、未解明のまま)。合計20〜30分のロス。大したことない、と言えば大したことない。でも記事としては、この詰まりがあった方がリアルや。

第3章:この1日は何やったんか

一回りして、またコマンドラインに戻ってきた

真っ黒画面は、MS-DOS時代には当たり前やった。AUTOEXEC.BATもCONFIG.SYSも、別に格別の思い出があるわけやない。当たり前にそこにあったもんや。

そこからWindowsのGUI全盛期を挟んで、スマホの時代が来て、タッチパネルが普通になって。で、AI時代にまた黒画面に戻ってきた

不思議な気がする。道具は変わっても、結局「書く、試す、直す」の繰り返しは同じ。Claude Codeのターミナルに向き合ってると、どこか40年前の感覚が蘇る。抵抗感ゼロ、むしろ懐かしい。50代後半から上の世代には、この感覚、たぶん伝わる。

72歳×非エンジニアで1日で動いた、の意味

「72歳・プログラミング未経験で1日でLLM Wikiを稼働」は数字だけ見ると派手やけど、ゼロから独力でやったわけやない。ジニー・太郎・くらさん・アリスという4AIとの協業スタイルが先にあって、ジージは意思決定と方向性の管理をしただけや。

でも、その「意思決定と方向性の管理」こそが、AI時代に人間がやるべき仕事なんかもしれん。技術的に優秀な若い人がAIを使いこなすのと、年齢を重ねた人間が自分の人生経験を元にAIに指示を出すのと、出てくる成果物は違うはずや。今日のLLM Wikiに泉南市とか浜区とかサザンコーストA棟というジャンルが並んでるのは、ジージの72年分の生活がそのまま設計に反映されとるからや。

くらさんチャレンジの中での意味

ここ(LLM Wiki)ができたことで、今後くらさんチャレンジの記事を書くときの一次情報ソースが体系化される。思いついたことをObsidianに書く、Web Clipperで面白い記事を切り抜く、それをClaude Codeに読ませて記事の下書きを作る、というワークフローが組める。

これは第2章への移行、というより、第1章の足場固めや。模索すること自体がコンテンツ、というこのチャレンジの本質は変わらん。ただ、模索の記録を残す器がようやくできた、ということ。

空っぽの倉庫の前で

9つの空っぽの棚の前で、棚を見上げる72歳の後ろ姿 画像:ジニー(Gemini)生成 / 棚ラベルはイメージ・書式であり、記事の実際の9ジャンル構成とは異なります。

朝、wsl --shutdown で15分詰まった72歳が、夕方にはObsidianのグラフビューを眺めて公園に散歩に出てた。そういう1日やった。

技術記事としては突っ込みどころがあるかもしれん。「それ、Karpathyのパクリやん」と言われたら「はい、系譜として明記してます」と返す。「1日2,477行はAIのおかげやん」と言われたら「はい、AI協業の結果です」と返す。全部白状した上で、それでも1日で動いた、というのが今日の事実や。

で、今。

知識倉庫の枠組みらしきものはできた。9ジャンルの棚が並んどる。でも中身はまだほぼ空っぽや。棚の前で立って、「さて、何から入れていこうか」と途方に暮れとる72歳がここにおる。

たぶんこの「空っぽの倉庫の前でたたずむ時間」こそが、明日からの一番のスタート地点や。立派な図書館は、最初は必ず空っぽの書棚から始まる。

くらさんチャレンジ、次の記事で /llm-wiki コマンドの自作手順に進むか、今日の知識ベースを実際に使い倒す話に進むか。どっちにするかは、またObsidian眺めながら決める。